2011年 08月 24日
水戸へ(リードの育て方解説付き)
こんばんは!可奈子です。
今日はY社のお仕事でM女子高へ、クラリネットパートの指導に行きました♪
それにしてもフレッシュひたちは速いなあ〜
水戸は震災以来初めて行きましたが都内よりやっぱりまだ被害が色濃く残っていました。震災で使えなくなった校舎の代わりに仮設のプレハブで授業を受け、合奏も様々な施設を転々としながらコンクール予選を勝ち抜き、朝日賞まで獲得した根性ある高校生たちでした。「いや〜もう頑張るしかないと思って!」頑張ったそうです。
クラリネットパートはとにかく元気いっぱい!
「お願いしますっ!」言わされている感のないニコニコとした笑顔で、私もやる気全開!(そのとき外は雷ゴロゴロ大嵐)
指もよくさらえていて、フレーズの方向性もしっかり合わせられていて、何より息がしっかり入っていて気持ちの良い演奏ですが、弱点は弱奏のときの響きと高音の音色感、ピッチ。
息をしっかり入れてパワフルに吹ける生徒さんは、ともすると緊張によるリードミスが多発します。
第一印象でそれを感じたので、リードの手入れのこと、ピアニシモと高音の豊かな響かせ方をメインに指導しました。
♪私流のリードの育て方
リードを10枚全て開ける(封を切ったときに感じるフランスの空気を胸いっぱい吸い込んでフランスへの想いを馳せながら)
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一枚ずつ、蛍光灯にかざしてリードの繊維を確認しつつ、維管束を潰すため表裏を紙で擦り滑らかにする(平らな台の上で)
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1日目 全音域を一通りぱらっと吹き(一分程度)平らなリードケースなどにしまう(水でビシャビシャにはしない)
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2日目 全音域を数分吹いてみる(リードの先端が透き通る直前まで)
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3日目以降 少しずつリードが持つようになるので、様子を見ながら厚さや固さをなんとなく選別
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一週間くらい経つと曲やエチュードを通せるくらいに育つ
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二週間経つと、本番リード(良いリードは少しずつ吹いてへたらないよう大事にする)と練習リードに分ける。が、タンギングがクリアでないもの、発音が遅れるものはポイするか削る
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本番リードは、晴れの日用(晴れの日にふくよかな響きでレガートがかかりやすく腰がある)、曇りの日用(晴れの日には少し薄めに感じるが楽に吹けるもの)、雨の日用(晴れの日に吹くと薄くてきつめの音がするが腰がしっかりしていて発音がクリアなもの)と分けておきます。
また、一ヶ月以上のリードは水道水で洗って黒ずんだぬめりを取ったりします。
以上薗田流のリードの育て方でした!
その後水戸駅で音大の同級生、打楽器専攻だったワーグナーと合流♪
イタリアンバイキングを食べながらガールズトークに花を咲かせ、サザ珈琲を楽しんでから帰りました。 学生時代の思い出はつきません…別れを惜しみつつサヨナラしました。
また水戸に来たいな!
by futaba_cla_duo
| 2011-08-24 22:04
| 可奈子